「令和7年度生物多様性保全推進支援事業」に採択されました

調査場所
現在、調査をしている場所は、造成地に生育する草地、コナラやクヌギ等で構成される自然由来の二次林、人為的な植樹林です。樹林は人の手が入っていないため、下草が繁茂した場所や、林内が暗い場所、ナラ枯れの発生等、荒廃が進んだ場所も見られます。今後は定期的な下草刈り、ナラ枯れ木伐採等の樹林管理を実施し、多様な生物が生育、生息できる環境を保全していきます。
当社はこの度、地域における生物多様性の保全・再生や自然共生サイトの取組を支援し、ネイチャーポジティブの実現を促進する国の補助制度「令和7年度生物多様性保全推進交付金(生物多様性保全推進支援事業)」に採択されました。
本事業を通じて、千葉市内の社有地において自然環境調査を実施し、「増進活動計画」の作成・申請を行います。国からの認定を受けた後は、生物多様性に配慮した樹林や草地の効果的な保全・活用を進め、地域特性を生かした自然環境の再生に取り組んでいきます。
生物多様性保全推進支援事業(交付金) | 環境省
https://www.biodic.go.jp/biodiversity/activity/local_gov/hozen/index.html
令和7年度生物多様性保全推進交付金(生物多様性保全推進支援事業)の採択結果について | 株式会社マイファーム
https://myfarm.co.jp/news/r7nen_seibutsutayoueseihozenjigyou_saitaku/

ヒガシニホンアマガエル(Dryophytes leopardus)
これまで同一種とされていた「ニホンアマガエル」が、最近の研究で東日本と西日本では遺伝的に異なる別種であることが判明しました。東日本に分布するものは新種と認定され、「ヒガシニホンアマガエル(Dryophytes leopardus)」と命名されています。西日本産は従来通り「ニホンアマガエル(Dryophytes japonicus)」とされ、分布の境界線が存在することも明らかになっています。

キンラン(Cephalanthera falcata)
絶滅危惧種Ⅱ類(VU)に指定されている希少な野生ラン。落葉樹林の林縁など明るい半日陰に生育します。コナラなどの樹木の根に付く特定の菌根菌と共生関係を持ち、菌根菌がなければ生育することができません。全国的な里山林の荒廃や樹林の減少に伴って、生育地は減少しています。

調査風景
動物調査の一環として、自動撮影カメラを設置して、カメラの前を移動する小型~中型哺乳類を撮影しています。赤外線センサーにより、昼間に確認することが難しい夜行性の哺乳類も撮影することができます。
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