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CCUS・カーボンリサイクル

CCUS and Carbon Recycling

品質分析・性能評価分析

アミン類のノンターゲット分析

アミン吸収液の開発において、複数のアミン類を混合した場合に想定していないアミン類が生成されたり、CO2分離回収装置の運転に伴い吸収液の原料と異なるアミン類が生成されることがあります。

燃焼源中の窒素分が酸化されてNOxが生成され、発がん性や変異原性の懸念のあるニトロソ化合物が生成される場合もあります。

生成された未知のアミン類を「LC-QTOF/MS」を用いてノンターゲット定性分析(網羅分析)します。
「LC-QTOF/MS」で測定したクロマトグラムからMSスペクトルを抽出し、データベースと照合することで化合物の候補が特定されます。その後、物質量等、様々な情報を元に化合物を特定します。

特定した化合物に公定法があれば、GC/MSやLC-MS/MS等を用いて定量分析を行います。公定法がない物質の場合は、精密質量による構造推定を行った上で、標準物質による物質の確定を行います。

また、「LC-QTOF/MS」を用いたノンターゲット定性分析は、「汚染源からの化学物質の流出」、「台風や洪水等による化学物質の流出」等、事業所の水質管理や災害リスク管理にも活用ができます。

LC-QTOF/MS

メーカー Agilent
LC型式 1290 InfinityⅡ Bio
QTOF/MS型式 6546 LC/Q-TOF

活用例 未知成分の調査

分析フロー

分析フロー  

スクリーニング分析

スクリーニング分析

データベースとの照合

データベースとの照合
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技術レポート
CO2回収用アミン水溶液中のニトロソアミン類の一斉分析
https://cn-lab.chugai-tec.co.jp/reference-room/tr-001/

本技術レポートは、2024年に開催された『第3回環境化学物質合同大会(第32回環境化学討論会/第28回日本環境毒性学会研究発表会)』で発表された内容に一部加筆したものです。 地球温暖化対策として注目されるCCUS(CO₂回収・貯留・利用)技術の一環であるアミン水溶液によるCO₂分離回収において、副生成される可能性のある発がん性物質「ニトロソアミン類」の分析手法を検討しています。

技術レポートNo001